ビューティージャパン(Beauty Japan)の歴史

社会の仕組みを変えていくために、お手本となる女性を増やすことが今とても求められています。そうした中、見た目の美しさばかりを重視する従来の考え方に疑問を投げかける新しい舞台として、2019年に「ビューティージャパンコンテスト」が始まりました。
このコンテストは、外見だけではない多様な美しさを認め、「社会でイキイキと活動する女性を増やす」ことを目標に、わずか3つの地域からスタートしました。最初は小さな規模でしたが、副業や起業、ボランティア活動などに挑戦したい女性たちの共感を呼び、今では地方の街へも急速に広がっています。
2026年現在、この大会は北海道から沖縄まで、全国30近くの地域に広がるほど大きくなりました。
この成長の裏では、地域の特長に合わせて運営をスムーズにするための見直しが行われてきました。例えば、静岡と山梨を担当する大会は、近くの地域同士が合体して生まれ、今では地元に強い根を張っています。こうした変化によって、単なるコンテストの枠を超え、地域で新しい仕事を始める人のお手伝いや、地元を元気にする場所としての役割も果たしています。
ビューティージャパンの理念とは

ビューティージャパンコンテストの1番の特徴は、これまでのミスコンにあった「年齢・身長・結婚しているか」といった制限をすべて無くした点です。見た目の体型だけで競うのをやめ、その人の「生き方・仕事・考え方・社会への想い」を合わせた「その人だけの美しさ」を新しい基準にしています。
この考え方をしっかりと審査するため、運営側は「7つの大切な柱」を評価の基準として決めています。
| 7つのコアコンセプト | 審査における評価定義と多角的指標 |
| Beauty(美) | 外見的な魅力に留まらず、内面から溢れる気品、生活習慣、身体および精神の健康意識。 |
| Sociality(社会性) | 自身の活動を通じた社会貢献、地域社会・コミュニティへの主体的な関わり。 |
| Career(キャリア) | これまでの人生における実績、職務経歴、スキルや知識を社会に還元する能力。 |
| Independence(独立) | 他者に過度に依存せず、自律的な思考を持ち、自ら選択し決断を下す行動力。 |
| Fashion(ファッション) | 流行の追随ではなく、自己のアイデンティティやメッセージを視覚的に表現する力。 |
| Culture(文化) | 日本の伝統、歴史、地域ごとの精神性や価値観を理解し、次世代へ継承・発信する姿勢。 |
| Entertainment(エンタメ) | 自身の存在やスピーチを通じて周囲を魅了し、笑顔や感動、社会的共感を創出する力。 |
このコンテストは、情報があふれる今の時代に、正しい情報を選んで自分から発信できる女性を育てることを目指しています。そのため、単に美しさに順位をつけるのではなく、参加者が「社会のためにやりたいこと」や「人生の目標」をカタチにできるよう、応援して資金や機会を提供する場所としての役割も持っています。
どこが主催運営しているの?

このコンテストは、2019年に設立された「一般社団法人 BEAUTY JAPAN CONSORTIUM」が運営しています。この団体は地域を元気にする活動や映像作り、投資など幅広く手掛けており、参加者の優れたビジネスのアイデアにお金を出す応援もしています。
また、運営メンバーや指導する先生たちは、美容・ビジネス・医療・アートなどの第一線で、いくつかの仕事を掛け持ちしながら活躍しているプロばかりです。
| 役職・氏名 | 所属・肩書・経歴 | コンテストにおける主要な役割 |
| 代表理事・舞台監督
平松 愛美 |
バレエ講師。BeautyJapan Chubu NEO 2022 特別賞受賞。 | 2025年以降の大会における舞台演出および進行の総責任者。 |
| 専務理事
橋本 充弘 |
株式会社ヴァースモア代表。サイバーエージェントグループで19年間勤務、子会社役員等を歴任。 | デジタルマーケティング、補助金獲得支援。日本大会(2027)重要審査員。 |
| 理事
井土 利恵 |
株式会社Start Beauty、haruyui代表。元薬剤師、現鍼灸師、女性専用サロン経営。 | 中日本エリアの主催・統括、女性のライフステージ転換期の支援。 |
| 理事
新保 友里絵 |
株式会社DAZZLATION代表。現役フライトアテンダント、マナー教育・セカンドキャリア支援事業。 | BAY Globalエリアの主催。コンテスタント出身の経営者モデルを体現。 |
| 日本大会事務局長
都地 瞳 |
株式会社TSUJI商事ブランドマネージャー。2023年日本大会総合グランプリ受賞。 | NANIWAエリア事務局長を兼任。美容業界にライブコマースを導入した先駆者。 |
| ゼネラルマネージャー
市川 真樹 |
いちごハウス代表、山梨県および山梨市観光大使。2022年日本大会特別賞受賞。 | 農業の活性化や、地方創生・地域PRとの連携推進。 |
| ゼネラルマネージャー
伊藤 晴己(rumi) |
Re-Bridge株式会社代表。2023年日本大会ファッション部門グランプリ。 | SNS製品デザイン、講座プロデュース、産前産後ケアの普及推進。 |
| ゼネラルマネージャー
生田 ゆき |
2020年文化部門グランプリ。製薬会社総合職兼ファイナンシャルプランナー、3児の母。 | 女性の経済的自立をテーマとした「お金の品格講座」主宰、2024年講師。 |
| ナビゲーター・大使
石澤 瑠璃子 |
国立大学病院皮膚科医師、山梨県アンバサダー。2021年総合グランプリ。 | FUJIYAMA/NEOエリアのディレクター兼専属アンバサダー。 |
| 特別講師
森本 千賀子 |
株式会社morich代表。リクルート出身、CxOクラスの採用支援、パラレルキャリア体現者。 | 闘魂注入を掲げるインスペクション(研修)の最高顧問・総合講師。 |
| スペシャルレクチャラー
法貴 礼子 |
BNI静岡リージョンエグゼクティブディレクター、指紋ナビ日本代表理事。 | ビジネスリファラルシステム構築、資質・強みの最大化指導。 |
| 地域主催者・講師
黒木 さゆみ |
宮崎エリア主催者、宮崎野菜プロデューサー、生ライチブランド発信。 | 宮崎県を中心とした食育活動、地域食材発信を通じたプロデュース指導。 |
地域の大会では、まつ毛サロンの経営や人気の美容商品を開発した大須賀明美さん、たくさんの化粧品ブランドを世に送り出してきた瀧井瑠華さんなど、美容ビジネスのプロが深く関わっています。
さらに、日本女子大学を卒業して音楽イベントを主催する小園かおりさんや、若い世代向けのお肌と環境に優しい化粧品を広める児玉英里さんたちの団体とも協力しています。このように、体や自然を大切にする仲間たちとも、ゆるやかで温かい繋がりを築いています。
映像を作る専門のチームでは、有名な広告の賞をもらった実績のある映像のプロが、日本大会の公式ビデオなどのデザインを監修しています。
このように、高い技術を持つプロたちが集まることで、参加する女性たちが自分の魅力をしっかりとアピールできるよう、技術面から支えています。
出場者に求められる資質とは
ビューティージャパンが参加者に求めるものは、見た目などを比べる普通のミスコンとは全く違います。ここで何よりも大切にされているのは、「挑戦したい」という強い気持ちです。これまでの実績がどれほど小さくても、自分を変えて社会へ一歩を踏み出す覚悟があるかどうかが、一番の評価基準になります。
具体的に出場者に期待される資質は、以下の通り。
- 自己変革への覚悟:自身の未熟さや弱点から逃げ出さずに向き合い、他者に対して自己開示できる精神的なレジリエンス(精神的回復力)。
- 社会的使命(ミッション):地域貢献、福祉、子育て支援、環境保全など、自分が解決したい社会課題に対し、スピーチやアクションを通じて周囲に波及させる力。
- 情報発信能力(インフルエンス):ソーシャルメディアやリアルのコミュニティを駆使し、自らの想いや事業を適切なメッセージとして世の中に届ける力4。
- 折れない心:妊娠・出産期、あるいは難病の克服中など、どのような制約下であっても「人生はいつでも、どのような環境でも輝かせることができる」というメッセージを体現できる力。
このように、単なる知識の蓄積や立ち振る舞いの美しさだけでなく、本質的な「自律」と「社会へのコミットメント」が出場者に求められる最大の資質となっている。
審査内容と基準、出場費用
ビューティージャパンの審査は、まず書類とパソコンやスマホでの面接から始まります。合格した後は、自分がこれからどうなりたいか、どんな挑戦をしたいかに合わせて、進むコースを自分で選んだり、事務局の人と相談して決めていきます。
選考の進み方は、地元で成長を目指す「地方の大会」と、最初から全国のステージに立つ「日本大会へ直接進む方法」の2つに大きく分かれます。このほかにも、特定のステージ発表に特化した特別なイベントも同時に開かれています。
| 選考ルート・部門 | 登録・エントリー費用(税込) | 費用に含まれるサポート・内容 |
| 標準・地方予選ルート | 35,000円 〜 88,000円 | エリア大会への出場権利、インスペクション(事前研修・スピーチ指導など)への参加費。(※地域により価格に幅がある) |
| 日本大会直結コース | 100,000円 | 日本大会当日のプロヘアメイク費、全3回におよぶ研修・合宿の宿泊費、交通費の一部負担。 |
| プラチナム 1次審査 | 11,000円 | プラチナム大会(美脚バービー部門等)における書類およびプロフィール選考費用。 |
| 一般モデル部門 | 20,000円 | ファッションショーへの出場権利、プロによるウォーキングレッスンの受講費用。 |
このコンテストの大きな特徴は、最初の参加費だけでなく、活動を続けていく中でお化粧代や交通費といった「そのあとにかかるお金」も、出場した人が自分で用意する仕組みになっている点です。
- 衣装・身だしなみ費:ステージドレス、ウォーキング用ヒール、当日のヘアメイク・ヘアセット代など(約1万円〜数万円)。
- プロによる撮影費:事前選考やSNS等で使用する、プロカメラマンによるスタジオ撮影代(約3万円〜5万円)。
- 公式ガイドブック・チケット購入費:日本大会や地方大会の観戦チケット(5,500円〜27,500円)や、約200ページに及ぶ公式ガイドブック(4,950円〜7,400円)の一定部数の自己購入、および周囲への販売支援。
- 映像・プレゼン制作費:プレゼンテーション動画の制作や編集依頼料(約2万円〜3万円)。
このように、最初に必要となるまとまったお金や、活動をまわりに広めるためのお金(場合によっては数十万円になることもあります)を自分で用意しなければなりません。そのため、自分の活動をみんなに知ってもらいながら、インターネットを通じて応援してくれる仲間から資金を集める仕組みを活用する参加者が多いことも、この大会の大きな特徴です。
既存のミスコンテストとの比較
ビューティージャパンコンテストと他の国際的ミスコンテスト(ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル等)と比較した強みと弱みを検証します。
他コンテストと比較した強み
- 参加要件がゆるい:年齢の上限がなく、婚姻歴、出産経験、身長などの物理的制約を課さないため、これまでのミスコンから排除されていた層を幅広く顧客・参加者として獲得している。
- 自分のビジネスへのシナジー効果:自身の事業、思想、自社商品、社会貢献活動を全国区でPRできるため、ビジネスのブランディングや売上向上に直結する。
- OGを軸としたコミュニティ:過去の受賞者やファイナリストが各地方事務局を統括する実務者(ゼネラルマネージャーなど)となり、後進の指導に伴走するため、組織の強固な持続可能性が保たれている。
- 地方行政とのコネ:地域貢献や文化発信をコンセプトとするため、地方自治体や親善大使などの公的ポジションに結びつきやすく、企業アライアンスや行政連携が容易である。
他コンテストと比較した弱み
- 認知度が低い:歴史ある国際的なミスコンテストに比べ、「ビューティージャパン」という呼称の知名度は、まだよく知られていない。
- 評価基準があいまい:生き方や社会性など、内面重視の基準を採用しているため、選考プロセスにおける合否判断の客観性が伝わりづらく、第三者から見た際のブラックボックス感が生じるリスクがある。
- チケット販売の心理的プレッシャー:公式ガイドブックの販売数やチケット販売数、あるいはSNSのインプレッション数が審査点に直結することが多いため、出場者に対し金銭的・人間関係的なセールス負担が重くのしかかり、精神的疲弊を招く一因となる。
- 地域によって品質に差がある:わずか数年で全国30エリア近くに展開したため、地方ごとの運営ノウハウやインスペクター(指導講師)の教育クオリティ、フォロー体制に不均等が生じる可能性が否定できない。
どんな女性にお勧めか?

このコンテストで最も大きく成長し、良いチャンスを掴める「おすすめの女性像」は次の通りです。
女性起業家・個人事業主・美容およびウェルネスサロン経営者
自社商品やサロン、自らが考案した独自のメソッド(米粉おやつ、アーユルヴェーダ、姿勢改善、ヨガ、カウンセリングなど)を経営し、認知拡大を図りたい女性。コンテストという公的で評価の高い舞台を利用し、自己のブランディングを確立すると同時に、全国に存在する志を同じくする女性経営者とのビジネスネットワークを開拓することが可能。
地域社会の課題解決に挑む社会起業家
障がい者向けヨガの推進、動物愛護活動、伝統工芸の保護、地産地消の食育推進など、解決すべき具体的な社会的意識を持つ女性。スピーチやプレゼンテーションを通じてその「大義」を社会に主張し、支援者を募るとともに、行政機関や地方自治体からの公式な協力体制を早期に引き出したい女性。
自己の生き方を見直したい会社員・主婦
妊娠、出産、介護、離婚などの多様な人生の転換点に立ち、もう一度「一個人の人間」として社会に復帰し、新しいキャリアや夢に挑戦したい女性。ビューティージャパンの徹底した自己探求のプロセスは、これまでの自己の歩みを統合し、今後のライフプランをゼロから構築し直すための強力なキャリア開発プログラムとなる。
出場者のその後の活躍

ビューティージャパンに出場した女性たちのその後を調べると、大会での経験をきっかけに、それぞれの得意分野で素晴らしい活躍をされ、自立していることがよく分かります。
1. 自分のビジネスへの好影響
- 起業家ナース(大石 茂美氏):医療や介護現場の課題解決に向け「心を起こす」をテーマに起業。自身の歩みと想いを綴った『起業家ナース』を出版し、Amazonランキング1位を獲得、コンテストの挑戦を機に看護界に新たな潮流を創出。
- ママの救世主(北村 奈美氏):児童養護施設での勤務経験から孤立育児の解消を目指し「tsumugi米粉おやつ教室」を主宰11。地域と一体となった子育て環境・ママの居場所づくりを垂井町にて本格展開。
- 2025年日本大会グランプリ(MARIKO氏):自身の自信欠如から自己変革を誓って出場。障がい者向けのハンディキャップヨガや呼吸をベースとした心身のコンディショニング活動をアピールし、多くの共感を獲得、社会的インパクトを拡大。
2. 行政・地域ビジネスで活躍
- MinaHomi Design Workshop(岡田氏):コンテストを通じて自身の言葉で作品や思想を発信し、認知を獲得。行政との連携による地域貢献プロジェクトに参加し、ふるさと納税返礼品採択をはじめとした地域活性化を牽引。
- パラレルワーカー(山口 莉奈氏):大手企業勤務と並行し、千葉県親善大使を歴任。自身のラジオ番組の主宰、ファッション誌の公式エディターとしての執筆、パーソナルスタイリング監修など「7足の草鞋」を履きこなし、多方面で次世代女性の支持を集める。
3. メディア・表現者・指導者
- おどるカウンセラー(石橋 藍氏):児童相談所に勤務しながら公認心理師資格を目指す傍ら、バランスボールインストラクターやダンサーとして「教育×福祉」を掲げ多角的な啓発活動を推進。
- 公式表現者チーム(歴代OGらによる展開):2022年ファイナリストの鈴木朋美氏は、専業主婦から姿勢改善トレーナーへと転身し、後に大会の司会者を務める。元客室乗務員の佐藤彩夏氏や、元静岡放送アナウンサーの内山絵里加氏、歌手・ラジオMCのやまぐちさとこ氏、2026年公式メインMCの高木美沙氏らが、それぞれの強みを活かして公式スピーチトレーナーや式典MCとして組織を強力に支えるプロ集団を形成。Waseda Universityの「SesSion」でダンスを学び、2019年ファイナリストとなったのあ氏(KIMONO × DANCE PROJECT代表)や、薬剤師・看護師でありながらプロダンサーとして輝く出場者(依舞氏、彩瑛氏など)が、コンテストの演出を支えるダンサー陣として多重的に活躍。
まとめ・総括
ビューティージャパンコンテストは、見た目の美しさに順位をつけるこれまでのコンテストとは違います。参加する女性の生き方や仕事、社会への貢献度をトータルで評価し、その人の活動を応援して育てる場所として、独自の存在感を示しています。
年齢や身長、結婚しているかなどの制限を一切なくしたことや、大会を卒業した女性たちが次の運営を支える「自分たちで回していく仕組み」は、さまざまな経験を持つ女性が夢を叶えるための素晴らしい場所になっています。
実際に、この大会をきっかけに本を出したり、自分のお店を大きくしたり、地域や役所の仕事に関わったり、ライブ配信のプロや表現者として新しく活躍し始めたりする人がたくさんいます。こうした参加者たちの活躍こそが、この場所の価値の高さを証明しています。
一方で、この大会が世間一般に広く知られるようになることや、参加する女性たちがチケットや本を売らなければならないというお金や営業面の負担を減らすこと、そして全国の地域ごとのレッスンやサポートの質をどこでも同じように高く保つことは、これから長く信頼される組織であり続けるための大切な課題です。
しかし、女性の自立やいろいろな働き方が求められる今の時代に、見た目の美しさだけでなく「一人の人間として自分らしく生きる姿勢」を応援し、世の中に送り出す仕組みにはとても大きな意味があります。この大会は、これからも地域を元気にし、女性の自立を後押しする心強い仕組みとして、さらに大きく進化していくことが期待されています。